「私は憲法学の権威ではございませんし、
学生だったこともございません!」
安倍晋三首相は成蹊大学の学生から
どう思われているのか?
作家・哲学者の適菜収が「安倍政権の無能と欺瞞」を討つ批判の毒矢
二〇一四年一〇月一九日、安倍は国際法曹協会の年次大会で「法の支配」についてスピーチ。
聖徳太子(五七四~六二二年)の「十七条憲法」を持ち出し、「人類愛によって結ばれ、助け合う人間が、合意によって作っていく社会の道徳や規範。それが法です」などと話し、参加した弁護士らの失笑を買った。
成蹊大学の学生は、就職活動で母校の名前を出すと、「ああ、安倍晋三のね」と冷笑されるという。
二〇一五年九月一三日には、成蹊大学の現役生、卒業生が抗議声明を出している。
「私たち成蹊大学後輩一同は、あなたの安全保障関連法案における、学問を愚弄し、民主主義を否定する態度に怒りを覚え、また政治学を学んだとはにわかに信じがたい無知さに同窓生として恥ずかしさを禁じえません」
どう考えても安倍は政治家に向いていないのではないか。
(※話題の新刊『安倍でもわかる政治思想入門』本文一部抜粋)
著者略歴
適菜 収(てきな・おさむ)
1975年山梨県生まれ。作家。哲学者。ニーチェの代表作『アンチ・クリスト』を現代語訳にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』(以上、講談社+α新書)、『日本をダメにしたB層の研究』(講談社+α文庫)、『日本を救うC層の研究』、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(以上、講談社)、『死ぬ前に後悔しない読書術』(KKベストセラーズ)、『なぜ世界は不幸になったのか』(角川春樹事務所)など著書多数。安倍晋三の正体を暴いた渾身の最新刊『安倍でもわかる政治思想入門』(KKベストセラーズ)が発売即重版。全国書店、Amazonにて好評発売中。
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